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2019年4月19日

新車ディーラー、初の10連休対応は

27日からの大型連休まで10日余りとなった。国内初の10連休となるが、販売の最前線である新車ディーラーの対応はさまざま。多くの販社は休日を4~5日間程度集中させるが、時期は前半、中盤、後半とそれぞれ異なる。皇位継承と改元を伴う初の大型連休とあって旅行や観光業界では個人消費の拡大が期待されるが、新車販売においては需要増加を見込むディーラーは少ないもよう。ただ、10月には消費税増税も控えており、駆け込み需要を取り込む商機と見る声もある。

新元号「令和」がスタートする5月1日を前後とする10連休では、改元に伴う消費喚起が期待されている。ただ、長期連休は旅行などの需要増加が中心となり、他の小売り業への波及効果は未知数だ。関東圏のディーラートップも「大型連休だからといって、それほどクルマが売れるとは考えていない」と冷静だ。

10連休のカレンダーに対し、サービス業の新車ディーラーの休日設定は、販社や地域、ブランドによってもばらばらだ。大型車ディーラーは顧客が運輸関連など事業者となるのでカレンダー通りに休暇を取得するもよう。地域特性として法人客が多い東京都内のディーラーも、長期休みを設定しているケースが目立つ。

関東エリアの新車ディーラーでは、4月27と28日と5月4~6日の最初と最後の土、日、祝日を営業日とし、中日の4~5日間を休みとするパターンが散見される。また、27日からの前半、もしくは5月6日までの後半で休日を固めるパターンもあり、いずれの場合も休みを分けずに連休とするディーラーが多い。近畿地区のディーラーでは、10連休中は営業日を多く設定し、週をずらして連休を設定するケースも一部で見られる。

地方部では、10連休の日並びに合わせて長期休業を設定するディーラーが多いようだ。一部のディーラーが大型連休を取れば「他ディーラーもそれに合わせて休日を設定する」(西日本地区ディーラー)。地方では各店舗の人員不足もあり、大型連休中の出勤でシフトを組むための交代要員を確保できず、営業したくてもできない背景もある。
ディーラーが連休を設定するのは働き方改革を推し進める狙いもある。10連休中は限られた営業日で整備入庫などのサービスに集中し、連休後に販促イベントを実施することで巻き返しを図ろうとする動きも見られる。

日刊自動車新聞4月16日掲載

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