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2019年4月2日

日本自動車会館運営委が春休み恒例体験型の学習イベント開催

日本自動車会館運営委員会(構成=入館14法人)は、小学生を対象とした学習イベント「日本自動車会館キッズエンジニア」を27日、東京都港区芝大門の同会館で開いた。自動車メーカーや部品メーカー、自動車大学校、自動車関係団体が協力して8つの学習体験プログラムを用意。春休みを迎えた約300人の小学生たちが参加した。普段は静かな会館に、体験を楽しむ子どもたちの明るい歓声が響いた。

キッズエンジニアは、クルマを中心としたさまざまな科学技術やものづくりに興味を持ってもらう体験型の学習イベント。自動車技術会(自技会、坂本秀行会長)が2008年から毎年、横浜と名古屋で交互開催している。今年は8月7~8日に名古屋市の「ポートメッセなごや」で開催が予定されている。日本自動車会館に入館する14法人は、こうした開催趣旨に賛同し、自技会との共催で昨年初めて同会館を会場としたキッズエンジニアを開いた。
2回目の開催となった今年は、カルソニックカンセイ、埼玉自動車大学校、ジェイテクト、トヨタ自動車、日産自動車、日本自動車連盟(JAF)、ヤマハ発動機が協力。各企業のエンジニアらを講師に構造や仕組みがじっくり学べる「教室型プログラム」(4種類)と、事前の申し込みなしで自由に参加できる「体験展示型プログラム」(4種類)の2タイプ8種類を企画した。

教室型プログラムは、映像や資料を使いながら燃料電池車の構造やクルマの差動装置などを子どもたちにも分かりやすく解説。午前と午後にそれぞれ1時間半ずつ設けられた時間内で、組み立てや実験を行った。自由参加のプログラムでは、自分だけのオリジナルミニカーやかざぐるまを作ったり、クルマのタイヤ交換などを体験した。
この日は、予定した定員をほぼ満たす子どもたちが集まった。初開催となった昨年は予想を上回る参加で盛況だったが、今年も一部のプログラムでキャンセル待ちが出るなどの賑わいとなった。父親と一緒にウインドカー作りに参加した小学4年の男の子は「組み立てはとても楽しい。もっと早いタイムが出せるようにしたい」と話し、調整を加えてはタイムアタックを繰り返していた。

主催した入館14法人は、今後もこのイベントを春休み恒例の催しとして定着させる考え。子どもたちに科学やものづくりの楽しさを知ってもらい、次代の自動車業界で活躍する人材に育ってくれることを期待している。

日刊自動車新聞3月30日掲載

開催日 2019年3月27日
カテゴリー 展示会・講演会,社会貢献
主催者

日本自動車会館運営委員会

開催地 日本自動車会館(東京都港区)
対象者 キッズ・小学生,一般,自動車業界
リンクサイト

開催概要 https://www.aba-j.or.jp/kids/