バスの遅延情報や位置情報等リアルタイム情報（動的情報）を、より多くのバス事業者が利用者に情報提供するために、経路検索に必要な時刻表や運行経路等の情報を定めていた「標準的なバス情報フォーマット」に動的情報を追加しました。

バスの運行は道路混雑状況等により日常的に遅延が発生することが多いため、バス利用者にとってバスロケーションによる動的情報は極めて重要な情報ですが、全国を見渡せば未だ十分に普及しているとは言えません。
また、既に情報提供している場合でも、その方法についてはバス事業者が作成しているホームページや自社アプリケーションに限定されていることが多く、複数事業者が運行している路線などでは利用者にとって使いにくい状況です。

これらの課題の原因は、静的情報のような標準的な情報フォーマット（2017年3月指定）が整備されていないことが一因になっていると考えられます。そのため、この度「バス情報の静的・動的データ利活用検討会」での議論を踏まえ、『GTFSリアルタイム』を動的データの標準的なフォーマットとして定め、「標準的なバス情報フォーマット」に追加しました。
これにより、動的情報についても経路検索事業者をはじめ、多様な主体が活用しやすくなります。
また、既存の静的情報に係るフォーマットについても、約２年間の運用を踏まえ一部改定を行いました。
さらに、バス事業者等の関係者にとってデータ整備やデータ利活用がもっと身近なものとなるよう各種手引きやガイドラインを作成し、情報化施策に取り組みやすくする環境整備をしました。

本ガイドライン等の活用によりバスの運行状況等に関する情報提供が促進され、バス利用者の利便性が向上し、公共交通の活性化につながることを期待しています。

※ガイドライン、フォーマット等は、下記ウェブサイトをご覧ください。 　http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000067.html

国土交通省3月27日報道発表