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2019年3月31日

静岡県軽自動車協会流通委員会がシニアドライバー疑似体験 高齢者の身になって車に

高齢者の身になって車に乗ってみたら―。静岡県軽自動車協会(今井学会長)が14日、静岡市内のホテルで開催した流通委員会で「シニアドライバー疑似体験 接遇向上プログラム」を開催した。同委員会のメンバーである軽自動車ディーラーの営業責任者が高齢者の疑似体験を行った。講義のほか、特殊な器具を使って加齢による視力や筋力、知覚の低下を体験するとともに、特殊なサポーターや器具を装着した状態でホテルの駐車場に止めてある軽自動車の乗り降りに挑戦した。

今回のプログラムは、高齢者ドライバーの交通事故防止や先進安全装備を装着した車を案内するうえで、高齢者の立場を体験してもらうことを狙いとしたもの。同委員会では2017年度から勉強会を開催しており、今回はSOMPOリスクマネジメントの泉泰子上席コンサルタントを講師に招いて行った。

知覚低下の体験では、参加者はビニール手袋と布の手袋を重ねて着た状態での開封作業や特殊なメガネで白内障の状態で活字を読むことに挑戦した。また、軽自動車の乗り降りは、65~75歳の設定で車まで歩いてドアを開け、運転席に座って降りるまでの動作を行った。普段なら容易な動作も、サポーターでひざが思うように曲がらない状態では時間がかかり、挑戦した人からは「近い将来、こうなるのか」という声が漏れた。
泉氏は「シニアの状況を理解して、高齢者が安全な車生活が送れるように支援して欲しい」と述べた。

日刊自動車新聞3月28日掲載

開催日 2019年3月14日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

静岡県軽自動車協会

開催地 静岡市内
対象者 一般,自動車業界