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2019年3月29日

岩手大学、トヨタ紡織と連携協定 金型関係中心に技術開発

トヨタ紡織(沼毅社長)と岩手大学(岩渕明学長)は15日、「生産技術開発を中心とした連携と協力に関する包括協定」を締結した。金型技術開発で最先端の研究を行う岩手大学と自動車内装システムやパワートレーン機器などを開発・生産するトヨタ紡織が連携することにより、大学の教育研究とトヨタ紡織の生産技術力向上を通じながら、地域の発展に寄与していく。今後は金型関係を中心に共同研究開発を進めていく考えだ。

同協定は将来のモノづくり革新に向けた生産技術力の強化を中心に岩手大学とトヨタ紡織が包括的に連携していくもの。今後6年をめどに幅広い分野での技術相談や生産技術に関する共同研究を進めるとともに、インターシップの受け入れや講演会を通じた人材交流、双方の施設・設備の有効活用などで連携を深めていく。

締結式は岩手大学で行われ、トヨタ紡織の加納伸二専務役員や岩渕学長、岩手県の保和衛副知事らが出席した。
岩渕学長は「本協定を通じて本学の金型・鋳造に関する研究力を地域に還元し、地域創生の一助となることに加え、研究交流や学部生や大学院生を参画させ、研究が社会でどう生かされる目の当たりにすることで、学修の深化やより高度な研究に取り組む意欲につなげたい」と挨拶した。
続いて加納専務が「自動車業界は今100年に1度の大変革期を迎えており、当社は次の100年も信頼される企業であるためにさまざまな取り組みを進めている。トヨタ紡織のモノづくりの知見と岩手大学の学術的見地を生かし、生産技術の課題を解決し、将来の競争力強化につながるモノづくり革新を具現化していきたい」と続いた。

また、岩手県の保副知事は「県としては北上川流域の産業と生活分野への第四次産業革命技術の導入を促進し、働きやすく、暮らしやすい、二十一世紀にふさわしい先行モデルとなるゾーンの創造を推進することとしています。今回の協定締結はその弾みになるものであり、加えて岩手・東北の自動車関連産業がより一層発展するよう支援していきたい」と達増拓也県知事の祝辞を読み上げた。

日刊自動車新聞3月26日掲載

開催日 2019年3月15日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

岩手大学、トヨタ紡織㈱

開催地 岩手県
対象者 大学・専門学校,自動車業界
リンクサイト

トヨタ紡織ニュースリリース 

岩手大学とトヨタ紡織が「生産技術開発を中心とした連携と協力に関する包括協定」を締結

https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/release/detail.php?id=7265