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2019年3月29日

BYD、小型EVバス日本で予約開始 5年で1000台計画

中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)の日本法人ビーワイディージャパン(BYDジャパン、劉学亮社長、横浜市神奈川区)は25日、日本で小型電気バス「J6」の先行予約を同日に開始したと発表した。

納車は20年春を予定する。日本の小型電気バスとして最長の航続距離200キロメートルを確保した。希望小売価格は1950万円(消費税別)で「ディーゼル車と比較してもらえる価格を実現した」(花田晋作副社長)という。20~24年の5年間に約1千台の販売を計画する。日本で量産型の小型電気バスを販売するのは同社が初めて。海外で販売していた小型電気バス「K6」を日本仕様にしたもので、ノンステップにするなど地方都市の高齢者も安心して利用できるよう配慮した。設計はBYDジャパンの日本人エンジニアが手掛けた。都市向けに31人乗り、29人乗りの2タイプと、郊外向けに25人乗りの1タイプの計3タイプを用意した。

またK6では航続距離は150キロメートルだったが、モーターを変更し、軽量化を図って200キロメートルに延ばした。ボディーにはアルミを使用している。充電に要する時間は3時間。
BYDは50以上の国と地域で、5万台以上の電気バスを納入してきた。蓄積してきたバッテリーのノウハウや、調達のスケールメリットを生かして1950万円という価格を実現した。同社によると、日本で販売されている内燃機関の小型バスは750万~2千万円。J6は補助金と組み合わせれば「実質1200万~1300万円で購入できるだろう」とみている。
BYDは、これまで日本で中・大型の電気バスを京都や沖縄のバス事業者に21台を納入してきた。今後は地方で進む交通弱者の増加に対応する小型電気バスの販売にも力を入れる。当面の販売は直販方式だが、今後代理店への委託も検討する。

日刊自動車新聞3月26日掲載

開催日 2019年3月25日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

ビーワイディージャパン

対象者 自動車業界