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2019年3月28日

二輪も電動化加速 ホンダ、「第2弾」を公開

ホンダは二輪車の電動化を加速する。22日、「PCXエレクトリック」に次ぐ電動二輪車(EVバイク)の第2弾「ベンリィエレクトリック」のプロトタイプを初公開した。市販を前提としたモデルで、ビジネス用途のEVバイクの実用化を目指す。PCXエレクトリックはすでに都内でのモニタリングや観光地でのレンタルサービスを通じ、EVバイクの走行データ収集を進めている。より使用環境がシビアなビジネス用途のEVバイクを投入し、将来の量販化に向けた知見を集める。

東京ビックサイトで22~24日に開催された東京モーターサイクルショーで初めて披露した。新聞配達や宅配用途に積載量を重視したビジネスバイクのベンリィをベースに電動化した。プレスカンファレンスに登壇したホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長は、投入時期や価格、スペック、販売方法は明言しなかったが「発売に向けて鋭意開発中」と話した。また、会場ではモトクロス競技用の電動バイク「CRエレクトリック」を参考出品し、オフロードレースというより過酷な環境に投入してEVバイクの可能性を模索する方針を示した。
先行投入するPCXエレクトリックは、都内のモニタリングをはじめ宮古島ではレンタルバイクサービスを開始。年内には首都圏でバイクシェアリングサービスを展開する計画だ。ビジネス用途やモトクロス競技向けのEVバイクを投入し電動車の開発ノウハウを蓄積していく。
加藤社長は「世界的に厳しくなる排出ガス規制に対応するとともに、化石燃料の代替エネルギーとしてハイブリッド車を含めた電動化への動きを加速していく」と話しており、ビジネスEVバイクの投入で次世代モビリティへの対応を進めていく考え。

日刊自動車新聞3月25日掲載

開催日 2019年3月22日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

本田技研工業㈱

対象者 自動車業界