2019年3月20日
国連会合、検討7項目を合意 自動運転安全基準統合へ一歩
自動運転車の国際基準づくりに向け、国連の会合で優先的に検討する項目が合意に至った。人と車とをつなぐHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の機能やサイバーセキュリティ、ソフトウエアアップデートなど全7項目を盛り込む。日米欧それぞれで策定した自動運転車の安全技術ガイドラインについても統合する方向で検討を進める。
国連の自動車基準調和世界フォーラム(WP29)の第177回会合(11~15日)で合意した。日本はWP29傘下の自動運転に関する分科会で、共同議長を務めている。
今回合意したリストは全7項目。まず、日米欧など各国でまとめた自動運転のガイドラインを国際的なドキュメントとして統合する。HMIについては、自動運転レベル3を想定し、運転権限の委譲のあり方などを決める。サイバーセキュリティやソフトウエアアップデートについては今年6月にまとめ案をWP29傘下の自動運転専門分科会に上程し、11月にもWP29で議論する。
シミュレーションや路上試験などを組み合わせた新たな試験法や自動運転の平常・事故時の様子を記録することについても検討する。また、日本が共同議長として議論を主導してきた自転車の左折巻き込み事故を予防するための大型車の側方衝突警報装置の国際基準が成立した。今年10月に発行する見込みで、日本でも基準適用に向け法令を改正する方向で審議する。
日刊自動車新聞3月20日掲載
開催日 | 2019年3月11日 |
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開催終了日 | 2019年3月15日 |
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
主催者 | 国連、自動車基準調和世界フォーラム |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | 国土交通省報道発表3月19日 |