2019年3月21日
Qサポ、第一交通ら地域公共交通部門受賞、九州運輸局
九州運輸局交通政策関係表彰式が7日、福岡市であり、地域公共交通部門で「地域と交通をサポートするネットワークin kyusyu(略称Qサポネット)」(大分市)と、乗合タクシー「高岡きずな号」(宮崎市)が受賞した。
◇乗合率向上のため乗合割引試験導入
「高岡きずな号」は運行経費の一部を補助する宮崎市が事務局を務め、住民有志でつくる高岡地区乗合タクシー運行協議会が運営主体となって宮崎第一交通が運行する。乗合率の向上を図るため、誘い合うなどして複数人で利用すればポイントがたまり料金が割り引かれる「乗合ポイントカード」を1月から試験的に導入しているほか、市中部への乗り継ぎ設定による待ち時間の短縮、待合所として病院など活用、待合所の大型スーパーに予約センターへの無料の直通電話の設置に取り組むなどして、利用者数は年々増加。利用者数は2013年度は約1400人だったが、17年度は約4000人まで増えた。待合所も新たなコミュニティスペースとしての役割を果たし地域活性化に寄与している。
◇大井准教授主宰の「Qサポ勉強会」
Qサポネットは、大分大学の大井尚司准教授が世話人代表を務める。自治体や交通事業者、住民だけでなく、学生なども勉強会に参加するなど、九州の地域公共交通の課題を共有する人材育成とそのネットワーク化などが高く評価された。
環境保全部門は低公害車(電気自動車)を積極的に導入した「おしろタクシー」(熊本県菊陽町)とエコ通勤に取り組んだ「宮崎市」。交通バリアフリー部門は各船に福祉車両を配置した「マルエーフェリー」(奄美市)と「マリックスライン」(鹿児島市)がそれぞれ受賞した。
東京交通新聞3月18日掲載
開催日 | 2019年3月7日 |
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カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
主催者 | 国土交通省九州運輸局 |
開催地 | 九州地区 |
対象者 | 一般,自動車業界 |