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自動車産業インフォメーション

2019年3月21日

路線バス乗り放題 滋賀で産官学実験、利用が多様化

「三方良し」の可能性を示唆

大学生を対象に、路線バスに「定額料金」を導入したところ、食事や買い物など通学以外での利用が増えた。

滋賀県と立命館大学は4日、路線バスへの定額料金の導入が利用者、地域、バス事業者の「三方良し」につながる可能性を示唆する社会実験結果を公表した。実験に参加したのは、草津市と大津市で路線バスを運行する近江鉄道と帝産湖南交通。1月7日から14日間乗り放題となるチケットを付近にキャンパスがある立命館大学と竜谷大学の学生45人に配布し、バス利用状況の変化などを調べた・

参加学生へのアンケートで、7割の学生が買い物や食事など通学や帰宅以外でのバス利用が増えたと回答し、行動範囲が広がったことを示した。実験前は、近江鉄道バスと帝産バスの両方を利用する学生は2人しかいなかったが、2社に共通の定額料金制を導入したことで、約6倍の11人(24%)が両方のバスを利用するようになった。採算制では、月額6500円~1万円の場合にバス会社の売り上げが現状を上回り、7500円で最大の7%増が見込まれた。

東京交通新聞3月18日掲載

開催日 2019年3月4日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

滋賀県、立命館大学

開催地 草津市、大津市(滋賀県)
対象者 自動車業界