2019年3月16日
経産相、水素・燃料電池戦略ロードマップの概要明らかに
世耕弘成経済産業相は12日に会見を開き、新たにまとめる水素・燃料電池戦略ロードマップの概要を明らかにした。モビリティ分野では、2025年ごろに燃料電池車(FCV)とハイブリッド車(HV)の価格差を現状の300万円から70万円に引き下げることを目標とする。世耕経産相は「世界に先駆けて水素社会を実現していく」と、産学官が一体となって様々な分野で水素の利活用を促進する考えを示した。
産学官による水素・燃料電池戦略協議会は16年に水素社会に向けたロードマップの改訂版をとりまとめた。今回は、水素のコストをガソリンやLNG(液化天然ガス)など既存のエネルギーと同等程度に抑えることを目指す水素基本戦略などを踏まえ、新たな工程表をまとめる。
世耕経産相は水素について「エネルギー安全保障と温暖化対策の切り札」とする一方「利用拡大の課題は経済性の確保」と分析。新ロードマップではFCVとHVの価格差を縮めるほか、水素ステーションの主要な構成機器である圧縮機のコストを25年に半減するなど、個別技術ごとに目指すべきターゲットを定める。
日刊自動車新聞3月13日掲載
開催日 | 2019年3月12日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 経済産業省 |
対象者 | 自動車業界 |