2019年3月12日
三重運支など、女性限定でバス営業所見学 働きやすい職場アピール
三重運輸支局(後藤武夫支局長)は3日、三重県バス協会(雲井敬会長)と三重交通(同社長)との共催で、「女性のためのバス営業所見学会」を開催した。職場環境の見学を通じてバス運転士に対する心理的な障壁を解消し、就業につなげる目的で行った。女性限定の見学会は昨年9月に続いて今回が2回目。今回は三重県津市の同社中勢営業所で実施し、女性15人が参加した。
バスやタクシー、トラックなど自動車運送事業におけるドライバーの人材不足が深刻になっている。そのような状況の中、優しい運転や仕事に対するきめ細かい対応など女性ドライバーの活躍が期待されている。このため、女性の採用・育成に力を入れる企業が増えている。三重交通ではグループ会社を含めてバス運転士全体の2%に当たる26人の女性が在籍しており、今後も積極的に女性の運転士を採用する考えだ。
今回の見学会では、実際のバス運転手の業務内容や入社後の大型二種免許の取得支援、教育研修制度などを説明した。その後、始業前のアルコール検査や身体異常の有無の報告など、運行管理者と運転士とが行う点呼場での模擬点呼を見学。また、同営業所の女性寮も見学した
さらに実車を使い、運行前の車両点検をはじめ、扉開閉や運賃表示などの運転操作機器の説明、車いす乗車の操作を体験。昼食時には社員食堂で現役の女性運転手と食事をとりながら、実際の職場環境やバス運転士の魅力などを懇談した。最後にVR(仮想現実)用機器を使い、大型バスの運転体験を実施したほか、運転士の制服を試着し、記念撮影も行った。
見学会の開催前に挨拶に立った後藤支局長は「地域を支える公共交通として、バス事業はますますその重要性が高まっている。実際にバスの営業所を見て、感じていただくことで、運転士という職業に興味を持っていただきたい」と述べた。
日刊自動車新聞3月8日掲載
開催日 | 2019年3月3日 |
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カテゴリー | 展示会・講演会 |
主催者 | 国土交通省三重運輸支局、三重県バス協会、三重交通 |
開催地 | 三重交通中勢営業所(津市) |
対象者 | 一般,自動車業界 |