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2019年3月5日

静岡県など、EV分解研修を初開催 「電動化対応のヒントに」

静岡県は21、22日の両日、初の「EV車両分解研修」を東海工科自動車大学校(浜松市中区)で開催した。静岡県では県内の自動車産業が自動運転技術や車の電動化に対応するための取り組みを進めている。この一環として静岡県西部の中小企業を支援する浜松地域イノベーション推進機構との共催で同研修を行った。研修は2日間にわたって日産自動車の「リーフ」を分解し、電気自動車(EV)に使われている部品について理解を深めた。同推進機構が設立した次世代自動車センターの会員や静岡県が募集した47社69人が参加した。

同研修は1日目の午前中にEVの構造についての講義を行い、その後は教材に使用したリーフの分解作業を行った。講義は自動車技術教育などを手がけるサンコーテクノネット(齋藤哲一社長、沼津市)が、車両の分解作業は東海工科自動車大学校(水野貴校長)の教員らがそれぞれ担当した。
分解作業はバッテリーパック、駆動モータインバーターの大型部品を対象に行った。参加者は直接間近で、あるいは大型画面から部品を取りはずす作業を真剣な表情で見守った。
静岡県の杉山直人経済産業部商工業局技監は参加者に「今回の研修を(車の電動化への)ヒントとしてほしい」と挨拶した。また、同センターの望月英二センター長は「どのような工夫をすると次世代車に対応できるのかを勉強してほしい」と述べた。
今後は5月にEVの内装や足回りなど主要部品の分解をテーマとした同研修の第二弾を開催する。その後、EVに使われる部品の調査・解析を進め、2019年末にはその結果を報告するとしている。

日刊自動車新聞3月1日掲載

開催日 2019年3月21日
開催終了日 2019年2月22日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

静岡県

開催地 東海工科自動車大学校(浜松市中区)
対象者 大学・専門学校,自動車業界