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2019年3月3日

電動車、海外で好調 トヨタ100万台、ホンダ10万台突破

日本車メーカーの電動車販売のけん引役が国内市場から中国や欧米など海外市場にシフトしている。トヨタ自動車、ホンダともに2018年の電動車の世界販売および海外販売は過去最高を更新し、海外販売はトヨタが100万台、ホンダが10万台の大台を初めて突破した。環境規制の厳格化が進む中、電動車の主軸とするハイブリッド車(HV)のラインアップ拡充や販売促進の強化で、トヨタは欧州と中国で、ホンダは北米と中国でそれぞれ販売を大幅に伸ばした。国内販売はともに2年連続で減少した。

トヨタの電動車の世界販売は3年連続で増加した。海外販売は16年に初めて国内販売を上回ったが、この2年間で台数規模にして約29万台増と急成長した。レクサスのHV世界販売も過去最高だった。
ディーゼル車の市場縮小が続く欧州で、HV戦略の強化を進めるトヨタは、「ヤリスHV」や「C―HR HV」など主力車種の販売が好調。18年6月に投入した「カローラハッチバックHV」の新型車効果も販売増に寄与した。
世界最大市場の中国では、「カムリHV」「レビンHV」「カローラHV」などセダン系が堅調だったことに加えて、年夏に投入したC―HR HVの販売が純増となった。地方モーターショーに積極的に出展するなどの販促活動も需要喚起につながった。

一方、ホンダの電動車の世界販売も2年連続で伸びた。海外販売はHVモデルの設定がない欧州を除き主要市場で増加した。そのうち中国では、17年9月の「CR―V HV」や18年の「アコードHV」「インスパイアHV」やアキュラの「MDX HV」など新型車攻勢で台数規模と前年比増加率が最も高かった。
北米では18年6月投入の新型「インサイト」が純増だった。17年末投入のプラグインハイブリッド車(PHV)「クラリティPHEV」は、前年の903台から約1万9千台と大幅に販売を伸ばした。トヨタも北米で「プリウスPHV」の販売が好調だった。

日刊自動車新聞3月1日掲載

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開催地 海外
対象者 自動車業界