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2019年3月3日

近畿運輸支局長ら、高校訪問18年度は65回 整備業への理解促進

近畿地区での運輸支局長らによる自動車整備業の理解促進を目的とした高校訪問の実施状況が明らかになった。国土交通省によると、2018年度の近畿での実施回数は前年度比2回減の65回だった。過去5年間の合計が350回超に上ることも判明した。近畿運輸局(八木一夫局長)は「一定の成果があった」(自動車技術安全部)としつつも、課題も浮き彫りとなっており、19年度の同活動に生かしていく構えだ。

各府県の訪問回数は、府県別に設置される自動車整備人材確保・育成連絡会が決定している。18年度は京都と和歌山が14回で最多。大阪と兵庫、奈良はいずれも10回で、滋賀は7回だった。
同活動は14年度から全国でスタートした。近畿での14~18年度の総合計は354回に達している。総合計でも京都が65回で最も多く、滋賀と和歌山が62回で続いた。大阪は60回。兵庫と奈良はそれぞれ、53回と52回だった。

5年間、2府4県の高校に地道なアプローチを続けた成果が出つつある。近運局は「進路指導担当者と関係がつくれ、整備業の理解が進んだ学校もある」(同)と現状を説明する。
一方、課題も浮き彫りなってきた。アプローチが進路指導担当者までで止まってしまうケースもあるという。近運局は「進路を今後、真剣に考えていく1、2年生へのアピールが不十分な状況にある」(同)と指摘する。
近運局はこれらの課題を踏まえ、19年度も同活動を継続する。進路指導担当者にも協力を仰ぎ、1、2年生へのアプローチを積極化することでメカニックの卵を一人でも増やす方針だ。「整備業だけでなく、車になじんでもらうための施策も検討したい」(同)と意気込みを示す。

日刊自動車新聞2月28日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

近畿運輸局

開催地 近畿地区
対象者 中高生,自動車業界