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2019年2月18日

内閣府と国交省、東京と兵庫のニュータウンで自動運転車実証実験

内閣府と国土交通省は東京都と兵庫県の郊外型住宅団地(ニュータウン、NT)で自動運転車を住民の“足”として活用する実証実験を始める。ミニバンタイプの自動運転車を使って、自宅とバス停、地域内の拠点などを結ぶ短距離移動を実現する。実験により運用や採算性、受容性などを探り、住民の高齢化やバス路線の収益悪化、ドライバー不足などNTが抱える課題の解決を目指す。

昭和40~50年代に造成されたNTは丘陵地に立地するケースが多く、住民の高齢化によって移動が制限されることも多い。また、鉄道駅までの幹線道路には路線バスもあるが、通勤・通学需要の減少ににともなって収益も悪化している。自動運転車を用いた新路線の設定により、住民の利便性向上を図るほか、乗り継ぎ利用による基幹路線の強化にもつなげる。

東京都多摩市の多摩NTでは、諏訪・永山団地で18~24日に実験を行う。実験主体は日本総合研究所と京王電鉄バス。団地内に1・4キロメートルのルートを決め、電話やウェブサイトで予約を受け付ける。使用する車両は群馬大学が開発した「レベル2」相当の自動運転車(アルファード)で、運転手が常時乗車し、必要に応じて手動運転に切り替える。団地内の高齢者や子育て世代の利用を想定している。車内で地域の商店で使えるクーポンを配布するなど、利用拡大に向けた施策も試し、ビジネスモデルの構築につなげる。

兵庫県三木市の緑が丘ネオポリスでは、16~22日に実験を行う。実験主体は日本工営と大和ハウス工業。自動運転車(エスティマ)はレベル2相当だが、前方を先導車が走行する。電話やウェブサイトを使った予約方式で、乗降場所を自宅や商業施設、自治会館などに設定、1~2キロメートルの短距離移動を想定する。モニターの自宅への接近や緊急時には運転者が手動で運転する。

日刊自動車新聞2月15日掲載

開催日 2019年2月16日
開催終了日 2019年2月24日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

内閣府、国土交通省、東京都、兵庫県

開催地 多摩ニュータウン(東京都多摩市)、緑が丘ネオポリス(兵庫県三木市)
対象者 一般