ＥＶ（電気自動車）制作を通じ、高校生にメカニックの魅力を訴求―。ホンダカーズ光東（東日出夫社長）を展開する光東（同社長）グループは３月、高校生らを対象に「ＥＶハイスクール２０１９」を開催する。山口県内の工業高校の生徒らを対象に、分解式のキットを用いて、ＥＶを分解、組み立て、試乗を行う。同社のメカニックが指導しながら作業することで、モノ作りの面白さの体感を促すのが狙い。同時に、整備士のやり甲斐を高校生らが味わうことで、職業としてメカニックを選択する生徒を増やすことを狙う。

自動車業界でメカニック不足が顕在化しており、中四国地区でも問題が深刻化している。その中で、高校生らにＥＶを制作を促すような新車ディーラーは珍しい。
今回の取り組みでは高校生に正確な知識を習得しながら自らの手で実際の機械や工具を扱う経験をしてもらう。ＥＶの制作や組立などの作業を通じて普段扱う機会の少ないもの触れることで、整備士としての面白さを喚起し、１人でも多くの整備士養成に結び付ける。

参加するのは山口県東部の下松工業、南陽工業、徳山商工、岩国工業など４校の２４人の生徒。制作するのはマイクロＥＶカーで、岩手県の専門学校と企業らが共同開発したキットを使用する。
開催場所は山口県下松市の光東本社。２５、２６日と２８、２９日のそれぞれ２日間の日程で参加費用は無料。

日刊自動車新聞2月14日掲載