軽自動車検査協会（軽検協）石川事務所（田中利直所長）は４日、金沢市直江東で建設を進めていた新事務所・新検査場の落成式を開催した。１２日から新・石川事務所で業務を開始する。新たな軽検協石川事務所は、２０１８年９月に同地区へ移設された石川運輸支局に隣接。同事務所の新築移転によって、検査や登録業務などに関する県内の自動車関連施設や関係団体のオフィスが金沢市直江東に集結し、同地区に誕生した自動車に関する集積地が完成することになる。

新しい軽検協石川事務所は敷地面積が６５４５平方メートルで、事務棟面積は５８９平方メートル、検査棟面積は８９６平方メートル。コース数は２コースと現在の金沢市新保本の施設と変わらないが、駐車スペースなどを大幅に拡張し、駐車場は現状比３２台増の８７台分を確保した。また、現施設にはない積載車用の駐車スペースや駐輪場も用意。併せて、コース内の受検ガイド設備を充実させるなど、利用者の使い勝手のさらなる改善を図った。
落成式には軽検協の清谷伸吾理事長や国土交通省北陸信越運輸局の板崎龍介局長らが出席し、清谷理事長は「石川県内の軽自動車保有台数は順調に伸び続けている。事務所を石川運輸支局の隣接地に移転し、利用者や事業者の皆様の利便性、生産性向上につながると確信している」と挨拶。板崎局長は「これからさまざまな車両新技術が導入されるが、検査の重要性に変わりはない」と祝辞を述べた。

軽検協石川事務所は、軽自動車の検査が始まった１９７３年に金沢市入江の旧石川運輸支局隣接地に設置され、９９年に現在の同新保本に移転した。石川県内の軽自動車保有台数は２０１８年１０月末時点で３５万５８３８台、１８年の年間新車販売台数は２万９９２台だった。
軽検協石川事務所の移転先住所と連絡先は次の通り。
▽住所＝金沢市直江東２―１２３―１▽ＴＥＬ０５０―３８１６―１８５３▽ＦＡＸ０７６―２０８―５５３４

日刊自動車新聞2月7日掲載