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2019年2月11日

バス停に隙間なく停車、SIPが自動運転技術を披露

内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「自動走行システム」は6日、都内でイベントを開催し、大型バスの自動運転技術を一般に公開した。自動運転で、車両をバス停に隙間なく停車させられる正着制御技術などを披露。自動運転技術で、高齢者や車いす利用者がバスに乗降する際の安全性が高まることをアピールした。

大型バスに搭載された自動運転システムは、SIP自動走行システムの管理法人である新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託でジェイテクトが開発した。日野自動車の大型路線バス「ブルーリボン」を改造し、自動走行可能な車両に仕立てた。ステアリングは、油圧パワーステアリングに、制御の信号を受け取って指示を出すアクチュエーターを組み合わせることで自動化した。

デモンストレーションでは、主に正着制御技術を披露した。センサーから取得した周辺情報とGPSを組み合わせることで、車両とバス停との隙間を4~6センチメートル程度で停車させることに成功した。ジェイテクトの担当者は「バスの運転手も毎回正確にバス停横に停めるのは難しい」とし、自動運転での正着制御が可能になれば、利用者の安全性や利便性が高められるとした。このほか大型バスの車内カメラで混雑状況をスマートフォンのアプリで伝える技術などを日立製作所が公開した。

日刊自動車新聞2月7日掲載

開催日 2019年2月6日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

内閣府(戦略的イノベーション創造プログラム)

開催地 都内
対象者 自動車業界