2019年2月4日
日整連 18年度分解整備業実態調査、総売上高5・5兆円台に回復
日本自動車整備振興会連合会(日整連、竹林武一会長)がまとめた2018年度「自動車分解整備業実態調査」によると、総整備売上高は前年比0・8%増の5兆5295億円だった。前年超えは2年連続で、3年ぶりに5兆5千億円台に達した。業態別では専・兼業が減少に転じたものの、ディーラーは前年プラスを確保。作業内容別では車検整備、定期点検整備が伸びた一方、事故整備は減少が続く結果となった。
自動車分解整備事業者(9万1883事業場、18年6月末時点)のうち約2割を対象に調査した。実際の調査期間は17年度。この年は好景気を背景にした給与増などで消費が上向き、点検入庫が増えたり、売り上げ単価が上がったことが総整備売上高の増加の一因になったという。
業態別では専・兼業が同1・8%減の2兆6077億円。このうち専業は同2・9%減の1兆9364億円、兼業は同1・5%増の6713億円だった。ディーラーは3・0%増の2兆6927億円となり、専・兼業を上回る状況になった。
作業内容別では車検整備が同1・3%増の2兆2007億円、定期点検整備が同0・8%増の3650億円とともに前年実績を上回った。一方、事故整備は同3・7%減の1兆783億円。衝突被害軽減ブレーキなど先進安全技術の普及により減少傾向が続いている。
後継者不足などを背景に事業場の減少も続いている。調査時点の事業場数は9万1883事業場。前年度と比べると118事業場減少し、3年連続のマイナスだ。このうち指定工場数は3万75事業場で92事業場増えた。
深刻化する人材不足を背景に改善されているのが労働環境だ。整備要員1人当たりの年平均給与は3万6千円高い391万1千円となり、6年連続で増加した。専・兼業は9千円高の358万2千円、ディーラーは9万2千円高の466万1千円だった。
日刊自動車新聞1月31日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
---|---|
主催者 | 日本自動車整備振興会連合会 |
対象者 | 自動車業界 |