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2019年2月1日

製品評価技術機構 LiB製品の事故、3%は車内  長時間放置に注意呼びかけ

製品評価技術基盤機構(NITE、辰巳敬理事長)が24日にNITE大阪事務所(大阪市住之江区)で開催したリチウムイオンバッテリー(LiB)搭載製品の事故に関する報道向け説明会で、2017年度は全国の事故発生場所の3%が自動車内だったことが明らかになった。NITEでは事故防止策として、車内に長時間モバイルバッテリーを放置しないよう呼びかけている。

大阪での報道向け説明会は初めて。LiB搭載製品による火災などの事故は毎年増加しており、NITEでは一般消費者への呼びかけや意識づけを強化している。大阪での開催は情報発信力の向上を狙ったものだ。
今回の説明ではLiBを搭載したモバイルバッテリーやノートパソコンなどの事故事例を挙げ、製品の取り扱い方などを事故の再現映像を踏まえながら解説した。

17年度はLiB搭載品による全国の事故件数が175件で、うち121件が火災事故だった。事故発生場所は自宅が70%で、事務所などが11%、学校やホテル、病院など公共の場が4%、自動車内が3%、電車や駅構内などの公共交通機関が2%、店頭展示が1%で、このほか6%は不明としている。

自動車内でのLiB搭載製品の事故では、シガーソケットに付属品以外のACアダプターを接続してモバイル充電した際に火災が発生した事例などを挙げた。

NITE製品安全センターのリスク評価広報課の佐藤秀幸調査官は「LiBは熱に弱い。温度が上がりやすい自動車の車内での事故も少なくない」と指摘する。事故防止策として、ダッシュボードなどの日光が当たりやすい場所にモバイルバッテリーやノートパソコンを長時間置かないことなどを呼びかけた。
佐藤調査官は「NITEのウェブサイトでリコール対象製品を調べることが可能だ。リコール対象製品は速やかに使用をやめなければいけない」と強調した。

日刊自動車新聞1月29日掲載

開催日 2019年1月24日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

製品評価技術基盤機構

開催地 製品評価技術基盤機構大阪事務所(大阪市住之江区)
対象者 一般,自動車業界
リンクサイト

製品評価技術基盤機構 5年で2倍以上に!リチウムイオンバッテリー搭載製品の事故

https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2018fy/prs190124.html