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自動車産業インフォメーション

2019年2月1日

自技会、先進技術開発に倫理観を エンジニア教育を展開

自動車技術会(自技会、坂本秀行会長)は、自動車の先進技術を開発するエンジニアのモラルを育成する活動を展開する。2019年内に活動方針を検討する。自動運転やコネクテッドカーなど、先進技術の進化や普及が加速している中、これらの技術は「設計者や研究者のモラルが技術に反映される」(坂本会長)傾向にある。システムの冗長性確保や作り込みなど、自動車技術として求められるレベルを確保するため、自技会が中心となってエンジニアを教育し、意識の底上げを図る。

自動運転など、先進技術を開発するエンジニアの倫理観やモラル育成に取り組む。これまで人が行っていた操作をシステムが担う自動運転では「技術が人間の領域に入っていくことになる」(同)。システムの制御アルゴリズムを設計、開発するエンジニアには、安全性を確保するため、高い倫理観やモラルが要求される。

例えば新たな安全技術を開発する際は、あらかじめ危険なシチュエーションをどこまで想定して開発するべきかなど「人によってアプローチや解釈が異なる」(同)。フェールセーフシステム(機能安全)の構築や車両の安全性を確保するための技術に対する考え方などを自技会で検討する。同時に、技術開発の経験が少ない若手エンジニアを中心に教育する。
19年に自技会として活動の検討を開始。現時点では構想段階としながらも、まずはセミナーのようなものを開催することを想定している。

日刊自動車新聞1月29日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会,社会貢献
主催者

自動車技術会

対象者 大学・専門学校,自動車業界