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2019年1月16日

自動車工業4団体 新春賀詞交歓会、キーワードは「変化」や「挑戦」

自動車メーカーや部品メーカーなどの自動車工業4団体が7日に東京都内で開催した新春賀詞交歓会には、各メーカーのトップらが多数出席した。出席者に今年のキーワードを聞くと、「変化」や「挑戦」を挙げるケースが少なくなく、事業環境の急速な変化への対応力を重視する経営姿勢が目立った。

今年設立50周年を迎える日本自動車部品工業会の岡野教忠会長は、「この半世紀は激動の歴史だった。自動車業界は日本の戦略産業として重要な役割を果たしている。このことに誇りを持って、この大変革期を乗り切りたい」と挨拶した。
自動車業界は、100年に1度の大変革期を迎えているとされる。電動化や自動運転化など急速な技術の進化が進む中、部品業界では次世代製品への先行開発投資、生き残りをかけた他社との協業や業界再編を活発化させている。一方で、昨年は自然災害や貿易・関税問題など、自動車業界全体が翻弄された1年でもあり、各社とも臨機応変な対応力を試された。
今年社長に就任したブリヂストンの江藤彰洋社長は、今年の経営課題について「最近は新しいビジネスがどんどん出てきている。タイヤの分野だけではなく、それらをどうやって自分たちのビジネスに取り込んでいくかがポイントになる」と話した。
河西工業の渡邊邦幸会長兼社長は「昨年は自然災害などさまざまなことが起きたが、年初に予想できた事柄は少なかった。今年も読みにくい。何が起きても迅速に動き、変化できる会社でないと生き残れない」とする。同社では今年から、代表取締役と執行役員を半減させ、組織としての機動力を高めた。

今年のキーワードに「あくなき挑戦」を掲げるヨロズの志藤昭彦会長は、「この変化の激しい時代には、企業単独の力で対応するには限界がある。資本関係の有無とは関係なく、今年はさまざまな面でアライアンスを強化していきたい」とし、他社との協業などに積極的にチャレンジする意向を示した。
ユニバンスの谷典幸社長は「今年は社員の行動指針を変更した。暑さ対策などの労働環境の改善や、働き方改革に取り組みたい」とし、今年のキーワードに「チャレンジ」を挙げた。同社は従業員における外国人採用に積極的に取り組んでおり、外国人の定期採用を継続していく。

日刊自動車新聞1月12日掲載

開催日 2019年1月7日
カテゴリー 会議・審議会・委員会
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対象者 自動車業界