自動車産業インフォメーション

トヨタ、ガーディアンの活用シーン示す ミスや弱点をカバー、高度運転支援技術

2019年1月12日

トヨタ自動車の人工知能(AI)研究子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラットCEOは7日、米ラスベガスで開催中の家電見本市「CES2019」の報道向けイベントで、開発中の高度運転支援技術「トヨタ・ガーディアン」の具体的な活用シーンを初めて示した。

ガーディアンは、人間の運転能力をシステムが完全に担う自動運転とは異なり、人間のミスや弱点をカバーすることがコンセプトの運転支援技術。あらかじめ事故が起きそうなシナリオを予測し、それを避けるための操作を指示したり、補助するというガーディアンの技術をシミュレーション映像で紹介した。
同会場で初披露した新型の自動運転実験車「TRI―P4」を活用しながらガーディアンの開発を加速。交通事故の低減につなげる。

TRIは、運転時の危険なシナリオを事前に予測し、ドライバーを最適な方向に導くための技術としてガーディアンの開発を進めている。今回紹介されたガーディアンの具体的な活用シーンは、3台の車両が高速道路上で並走している時に、左車線を走る車両が加速して、左側に寄ってきた他2台との衝突事故を避けるというもの。このシチュエーションは、TRIの自動運転車両がマニュアルモードで走行していた際に巻き込まれた事故がモデルという。
TRIは、その場面をシミュレーション化し、ガーディアンの学習ツールとして活用した。今後も事故を回避するための予測や最適解を提供するために、実車とシミュレーターで繰り返しテストするなどし、ガーディアンの能力を高める。
プラットCEOは、ガーディアンの一部技術について早ければ「2020年代前半にも車両に反映したい」と述べた。TRIは、自動運転「レベル4」「レベル5」を実現する技術「ショーファー」の開発も進めているが、より早くに交通事故低減が実現できるガーディアンの実用化を重視している。
同会場で披露された新しい自動運転実験車両「TRI―P4」は、レクサス「LS500h」がベース。これまでの実験車と比べてカメラを2つ追加するとともに、自動運転車用の画像センサーを前方と後方に追加した。LiDAR(レーザースキャナー)システムは、旧モデルを踏襲しているという。また計算能力と機械学習能力を高めた。

日刊自動車新聞1月9日掲載

開催日 2019年1月7日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)

開催地 家電見本市「CES2019」(米国 ラスベガス)
対象者 自動車業界
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