国土交通省は２０日、自動運転戦略本部（本部長＝石井啓一国交相）の第５回会合を開いた。自動運転の実現に向けた省内各局の取り組みの進捗状況など確認した。

政府全体の目標としては２０２０年をめどに高速道路での高度な自動運転や特定地域での自動無人運転サービスを実現することなどを掲げている。その達成に向け、国交省は１６年１２月に同戦略本部を設置し、自動運転の実現に向けた環境整備や技術の開発と普及促進、実証実験の観点から取り組みを推進している。

今回の会合は、３月に開いた第４回で取りまとめた今後の取り組みについて報告するとともに、今後の新たな取り組みについて確認するもの。自動車局、道路局、都市局、航空局の各局長らと国土地理院長が最新の状況を報告した。
まとめとして石井国交相は「高度な自動運転の早期実現に向けて、安全確保を最優先としつつ、各種の取り組みを省の総力を挙げて推進することを指示する。道路の現場、自動車の車両技術・整備を所管する国交省の強みを生かして取り組みを加速したい」と述べた。

日刊自動車新聞12月22日掲載