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2018年12月20日

札幌整振 労働環境アンケート、残業 月1~10時間が4割

札幌地方自動車整備振興会(瀧川雅司会長)はこのほど、労働環境に関するアンケートの集計結果をまとめた。

それによると、従業員1人当たりの1カ月平均残業時間は「1~10時間」が37・7%(406事業場)と最も多かった。業態別で専業よりも新車ディーラーの方が残業時間が長い傾向にある。1カ月間の最大残業時間は平均33・0時間だった半面、最大100時間を超えたところがあった。

アンケートは9月から10月にかけて会員1616事業場を対象に、残業時間や作業環境などについて実施した。回答は専業636事業場、ディーラー377事業場、自家工場64事業場の合計1077事業場(回答率66・6%)。

従業員1人当たり1カ月平均残業時間(1年間の残業時間を12カ月で割った時間)をみると、専業では「1~10時間」が44・0%と最も多く、次いで「0時間」19・3%、「11~20時間」17・9%。ディーラーでは「11~20時間」40・3%が最も多く、「1~10時間」28・1%、「21~30時間」18・0%と続く。専業とディーラーでは残業時間が異なることが鮮明になった。
1人当たりの最大残業時間は、専業(回答167)が平均27・4時間、最大108時間だった。これに対してディーラー(回答157)は平均38・8時間で専業より11・4時間長く、最大時間が100時間で共に100時間を超えていた。人手不足と関係があるとみられている。

作業安全の環境について、「健康診断等の実施」85・5%、「従業員の休憩場所がある」82・4%、「機械工具を定期的に点検」80・7%、「安全保護具を適切に使用」71・7%だった。その中で有機溶剤などに関する「作業環境測定を実施」が32・5%と低かったのが課題となっている。

日刊自動車新聞12月17日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

札幌地方自動車整備振興会

開催地 札幌地区
対象者 自動車業界