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2018年12月17日

図柄ナンバー快調、カープ熱で「福山」全国トップ 「みきゃん」人気で愛媛4位

今年10月から交付が始まった「地方版図柄入りナンバープレート」が中四国地区で快調な出足を見せている。

全国自動車標板協議会(東京都文京区)のまとめによると、12月3日午前10時時点での申込件数は「福山」ナンバーが5839件となり、全国でトップに立った。2位の「熊本」ナンバーが4662件のため、1177件を引き離す独走状況を続けている。その他、「愛媛」ナンバーが1906件で全国第4位になったほか、「山口」ナンバーが576件、「香川」ナンバーが575件となるなど立ち上がりから堅調な推移を示している。

地方版図柄ナンバーは図柄入りナンバーの第3弾として、全国41地域で始まった。3日午前10時時点での全国の総申請件数は4万375件。このうち中四国7県の8ナンバーで合計1万368件で、全体の25・7%と4分の1強を占めた。

福山ナンバーはプロ野球の広島カープをイメージしており、全体的に赤基調でカープ坊やもあしらった。プロ野球12球団で図柄ナンバーは広島カープのみで、今年はセ・リーグでカープが3連覇を果たしたことから、カープ熱とも相まって申込件数が増えた格好だ。ただ、広島地区が入っていないため、カープファンの不満が表面化している。これに対し、中国運輸局の土肥豊局長は「自治体のコンセンサスが必要になるため、発行は今後の状況判断によるだろう」とコメントしている。

愛媛ナンバーは愛媛県のマスコットキャラクター「みきゃん」の図柄を導入した。「瀬戸内海と太陽モチーフ」で作成しており、みきゃんの可愛らしさも人気拡大に貢献した。香川県は瀬戸大橋、瀬戸内海を背景に、オリーブの木と組み合わせた。カラーは、ナンバーの視認性を考慮し、それぞれ単色で表現した。

山口ナンバーは秋吉台、岩国の錦帯橋と2つの観光地のを掲載する。下関ナンバーは関門海峡、海峡ゆめタワー、赤間神宮を採用し、背景には夜空を彩る花火を組み合わせた色鮮やかさが際立つ。標板を管理する山口県自動車振興センター(森橋律夫理事長)では独自のマスコットキャラクター「エイリーちゃん」を作成し、ナンバープレートの絵入りをアピールしている。

日刊自動車新聞12月13日掲載

開催日 2018年12月3日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

全国自動車標板協議会

対象者 一般,自動車業界