2018年12月12日
国交省、紙・パルプのトラック輸送 労働環境改善へ懇談会発足
国土交通省は6日、紙・パルプ(洋紙・板紙)におけるトラック輸送の生産性向上、ドライバーの労働環境改善に向けて業界関係者と有識者らで構成する懇談会を立ち上げた。業界向けアンケートを実施して課題を抽出するとともに、全国で効率化に向けた実証実験を展開し、課題解決につなげる。
紙・パルプ分野では、昨年夏に実施した調査で加工食品、建設資材に次ぎ荷待ち時間が長いなど、物流効率改善が必要な様子が浮かび上がった。多品種・少ロットという商品特性に加え、加工工程の準備への対応や業界内での連携不足などが理由とみられる。
こうした中、先行した加工食品に続き、紙・パルプ分野の改善に乗り出した。第1回会合では、トラック運送業の現状や課題について国土交通省の担当者が説明。さらに同分野の物流の現状と課題について、野村総合研究所が説明した。同総研は、改善には荷受側の需要実態に合わせた納期の設定や共同倉庫の設置、運転手獲得・育成のための資金援助、帰り荷の確保などの施策が必要とした。
アンケート調査は2019年1月に実施する。その集計作業と並行して、時間管理や荷役作業・作業場の改善に向けて実証実験を行う。年度内には課題と方策を取りまとめる予定。国交省は、荷待ち時間が長い建設資材や飲料品、生鮮食料品などの物流についても、順次、懇談会を立ち上げ効率化策などを検討する。
日刊自動車新聞12月8日掲載
開催日 | 2018年12月6日 |
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カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
主催者 | 国土交通省 |
開催地 | 中央合同庁舎2号館低層棟共用会議室2A・2B |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | 国土交通省 「紙・パルプ(洋紙・板紙分野)の物流における生産性向上及びトラックドライバーの労働時間改善に関する懇談会」初会合の開催 |