2018年12月7日
AGC、5G向け合成石英ガラスアンテナを開発
AGC(旧旭硝子)は、5G(第5世代移動通信システム)向け合成石英ガラスアンテナを開発したと発表した。車載用や室内外用アンテナ向けでの実用化を進める。2019年からサンプル出荷を開始する。
20年ごろから運用開始が見込まれる5Gには28ギガヘルツ帯以上の高い周波数帯の利用が想定され、アンテナ用基板には伝送損失の低い材料がますます求められる。AGCが開発した合成石英ガラスアンテナは、エポキシやポリアミドを使った基板に比べ低い伝送損失性を確保。さらに独自の微細加工を行うことでアンテナパターンを透明化でき、視覚的にも美観や景観を損なわないアンテナとしての使用が可能となる。
同社は5G向け製品の実用化を大きな事業機会と捉えており、これまでコネクテッドカー向けオンガラスアンテナや既存窓を基地局化できるガラスアンテナなどを開発してきた。さらに18年7月には約160億円を投じ、米パークエレクトロケミカル社のプリント基板材料リジッドCCL(銅張積層板)事業部門を買収したほか、19年9月までに千葉工場(千葉県市原市)でプリント基板用材料フッ素樹脂の生産能力を増強するなど生産面の拡充にも取り組む。今後も長年培ってきた技術を複合化し、次世代高速通信技術の開発に貢献する。
日刊自動車新聞12月4日掲載
開催日 | 2018年11月29日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | AGC㈱ |
対象者 | 自動車業界 |
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