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2018年12月4日

世界生産全社が増加、乗用8社10月実績 スズキ、ダイハツ最高

乗用車メーカー8社が29日に発表した10月の生産・輸出実績によると、国内8社合計の世界生産は前年同月比6・8%増の264万3124台で2カ月ぶりに増加した。

全メーカーが前年実績を上回り、このうちスズキとダイハツ工業は単月の過去最高も更新した。日産自動車、ホンダ、スバル、マツダは10月として過去最高だった。海外生産では引き続き中国などアジアが好調だったほか、国内生産は北海道地震や西日本豪雨の影響が解消されたことも台数増の要因となった。

海外生産の8社合計は同6・9%増の180万2289台だった。単月としての過去最高となったのは5月に米国で「アセント」の生産を開始したスバルや、インドが好調なスズキ、ダイハツの3社だった。また10月として過去最高だったホンダと日産は、中国生産も同月として過去最高だった。
トヨタ自動車も中国は同28・9%増と大幅に増加した一方、北米生産が同2・1%減となった。レクサスの新型「ES」が好調な半面、乗用車の需要が縮小したほか、昨秋改良した「タンドラ」の反動減が要因。米国生産が低迷していた日産自動車は、10月に17カ月ぶりに増加に転じ、同2・4%増となった。10月に米国で販売を開始した新型「アルティマ」が貢献した。

国内生産の8社合計は同6・7%増の84万835台だった。輸出向け台数が減少した日産以外は、全メーカーが前年実績を上回った。9月に発生した北海道地震などによって国内生産に影響が出たトヨタは、10月に挽回生産を実施し同4・3%増となった。同社は災害による生産減を年内に挽回するとした。ホンダは販売好調な「N―BOX」「N―VAN」などが生産増に貢献し、同22・7%増となった。マツダは7月の西日本豪雨で国内工場の稼働に影響が出たが、9月に通常操業を再開。10月の国内生産台数は、4カ月ぶりに増加に転じた。
ダイハツを除く7社の輸出合計は、同4・2%増の40万4973台だった。最も伸び率が高かったのはホンダで、欧州向けを伸ばした。

日刊自動車新聞11月30日掲載

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