会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2018年11月19日

ホンダセンシングのメカニック研修、系列全店に受講者 ホンダが年度内

ホンダは安全運転支援システムの整備環境を整える。「ホンダセンシング」に限定した専科研修を系列ディーラー向けに開いており、今年度内に最低でも1拠点に1人は研修を終えたメカニックが在籍する体制を目指す。ホンダセンシングの標準装備化に伴い、将来的にエーミング(機能調整)などの関連作業が増えると判断。研修を急ぎ、系列ディーラーで正確・迅速に作業できるようにする。

専科研修はカメラやミリ波レーダーの役割といったシステムの概要や構造、作動した際の状況などを座学で説明するほか、実車を用いてエーミング作業も行う。理解度を深めるため、1開催当たり最大10人を上限として開催回数を増やしている。ホンダは系列ディーラーに向け、社内資格制度取得に向けた研修などを開くが、安全運転支援システムに限定した研修は珍しいという。今年度内に全国2400拠点に最低1人は専科研修の受講者がいるようにする考えだ。

また、独立系整備工場に向けては、イモビライザーなど一部機能を省いたメーカー純正外部故障診断機(スキャンツール)を販売するほか、作業に必要な情報も日本自動車整備振興会連合会が提供する整備情報提供システム「ファイネス」を経由して公開している。今後もホンダ車の安全確保のため、独立系工場に設備や情報を提供していく考えだ。

最新のホンダセンシングは緊急自動ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、交通標識認識、オートハイビームなどで構成し、軽自動車を含む16車種に展開している。系列ディーラーでは体験試乗会などを開いて顧客にPRしている。

日刊自動車新聞11月15日掲載

カテゴリー 展示会・講演会
主催者

本田技研工業㈱

対象者 自動車業界