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自動車産業インフォメーション

2018年11月7日

北海道 10年超の長期使用車133万台 道内保有の52%、新車代替遅れる

今年3月末現在で初度登録から10年以上(2008年以前)経過した道内の長期使用車は約133万4千台となった。

低年式車の海外輸出の増加などで前年同月末と比べ約1万4千台減少した。保有割合は52・8%で全国平均より9・0ポイント高い。道内では自動車を長期使用する傾向にあり、中でも北見管内は60・0%を記録。次いで帯広59・3%など。車種別では乗用車が48・8%に対し、物流を担う貨物車は63・9%と長期使用が顕著となった。

自動車検査登録情報協会発行の「初度登録年別自動車保有車両数」によると、2018年3月末現在の道内登録車保有台数(含む小型二輪)は約252万5千台。うち18~13年初度登録車の保有割合は28・9%(約73万台)で、12~9年車18・3%(約46万2千台)、08年以前車52・8%(約133万4千台)。

全国は年式の新しい18~13年車が34・7%と北海道より5・8ポイント高い。08年以前車の保有割合は43・8%となっている。これに対し、道内は新車代替が遅れていることを示している。

管内別でみると、08年以前車の保有割合は軒並み50%を超えている。北見の60%(約9万9千台)を筆頭に、帯広59・3%(約12万7千台)、釧路57・5%(約10万4千台)、旭川55・1%(約18万台)、函館51・0%(約9万7千台)、室蘭50・5%(約12万8千台)、札幌50・1%(約60万台)。

比較的年式の新しい18~13年車は札幌が31・3%と最も高く、室蘭29・8%、函館29・7%、旭川27・1%、釧路25・1%、帯広23・4%、北見23・3%となっている。
乗用車(約191万6千台)の保有割合は18~13年車30・7%、12~09年車20・5%、08年以前車48・8%。管内別で08年以前車の保有割合が50%を上回るのは北見54・1%、帯広53・2%、釧路52・2%、旭川50・5%と道東道北の4管内が比較的その割合が高い。札幌47・7%、函館46・9%、室蘭44・9%。
貨物車(約39万9千台)の保有割合は18~13年車24・8%、12~09年車11・3%、08年以前車63・9%。乗用車と比較すると10年以上の長期使用車の割合が非常に高い。帯広が74・8%と最も高く、次いで北見74・5%、釧路71・4%。札幌は56・0%と最も低い。
道内は公共交通網のインフラ基盤が弱く、車は移動手段として欠かせない。経済的な理由などで新車代替までの期間が長くなる傾向にある。整備工場は長期使用車の劣化にに応じた付加価値整備の需要が見込まれる。

日刊自動車新聞11月5日掲載

開催日 2018年3月31日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

自動車検査登録情報協会

開催地 北海道内
対象者 自動車業界