2018年11月4日
NEDOの電動三輪車フィリピン実証実験、85%超の省エネ効果
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は30日、フィリピンのマニラ市内で実施していた電動三輪車を使った新公共交通システムの実証実験結果を公表した。従来のガソリン三輪車と比べて85%以上の省エネ効果が得られたという。この結果を踏まえ、同国での電動三輪車による新公共交通システムの普及に取り組む。
実験はNEDOとソフトバンクが組み、2016年10月から18年9月までの期間、マニラ市内で実施した。同国で普及しているガソリン三輪車を電動三輪車に代えることにより、排ガスによる大気汚染や騒音、交通渋滞の緩和することが目的で、そのためのデータを収集した。
充電の管理や車載通信機による運行管理、スマートフォン用アプリを使った乗降車と課金システムの運用など検証した。この結果、車両不具合発生の防止なども含めて、運行スケジュールの順守率が90%以上に達するという定時運行を実現した
今後は、今回の実証事業をショールームとして活用し、フィリピン国内への導入・普及につなげる。これにより、大気汚染や騒音、交通渋滞などの交通環境の負荷を低減することを目指す。
日刊自動車新聞10月31日掲載
開催日 | 2018年10月30日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物,社会貢献 |
主催者 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、ソフトバンク |
開催地 | フィリピン・マニラ市 |
対象者 | 自動車業界 |