2018年11月4日
トヨタ、東京海上日動と自動運転実現へ提携 事故データ共有
トヨタ自動車、トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI―AD、ジェームス・カフナー最高経営責任者、東京都中央区)、東京海上日動火災保険は30日、自動運転の実現に向けた業務提携に合意したと発表した。自動車メーカーと保険会社が、自動運転技術の開発で業務提携するのは世界で初めて。
提携では、東京海上日動が年間200万件以上の交通事故対応の実績に基づく知見やデータを提供し、トヨタとTRI―ADが自動運転技術開発に活用する。TRI―ADはトヨタがデンソー、アイシン精機と今年、東京に設立した自動運転ソフトウエアの開発会社。東京海上日動が分析した実際の交通事故の状況や、事故が発生しやすい状況を、トヨタとTRI―ADが自動運転のシミュレーション環境に再現する。
これによって、現実の世界に近い状況でのシミュレーションと検証が可能になり、自動運転システムの安全性向上が図れるという。ビッグデータ分析とアルゴリズム開発では、トヨタが5月に資本業務提携したALBERT(アルベルト)が技術支援する。
東京海上日動は業務提携を通じて、自動運転車から取得したデータを活用する新たなサービスの検討も行うとしている。両社は、自動運転の実現には、人工知能(AI)の進化とシミュレーションの精度向上が欠かせないとしている。実際の事故データを取り込むことで、開発の加速につなげる方針。
日刊自動車新聞10月31日掲載
開催日 | 2018年10月30日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | トヨタ自動車、トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI―AD)、東京海上日動火災保険 |
対象者 | 自動車業界 |
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