2018年10月27日
いすゞ、小・中型向けでも開始 テレマティクス活用の整備
いすゞ自動車は、テレマティクスを活用した整備サービス「プレイズム」を小型・中型トラック向けにも開始し、全車で標準展開する。
全車にテレマティクスを活用したサービスを展開するのは日系自動車メーカーとして初めて。プレイズムは走行中の車両を常時監視し、故障の予兆を察知したら入庫のタイミングを通知するというもの。ユーザーの稼働率向上に貢献するとともに、車両から集まるデータを次世代車の開発につなげていく。
29日に発売する小型トラックの新型「エルフ」、機能追加を行う中型トラック「フォワード」にプレイズムを標準装備する。2015年からプレイズムを先行して展開した大型トラック「ギガ」と合わせて、プレイズムをフルラインアップで展開する体制が整う。
すでにプレイズムを展開しているギガでは、予知保全が効果を発揮し、緊急ロードサービスの要請が約4割減少したという。この大型トラックでの成功事例を受けて、小型・中型トラックでも展開を決めた。
プレイズムは、トラックの故障件数の約6割を占めるエンジンやDPD(ディーゼル・パティキュレート・ディフューザー)、変速機のデータをいすゞのデータセンターで解析し、故障の予兆があった場合には運行事業者に通知するというもの。
ただ、小型トラックの運行事業者は個人事業主も多い。そのため、エルフでは新たにスマートフォンのアプリを活用してプレイズムを利用できる体制も整える。全車にプレイズムを展開することによって、国内でコネクテッド機能を搭載したいすゞ車の保有台数は21年3月期には約25万台になる見通し。
日刊自動車新聞10月24日掲載
開催日 | 2018年10月29日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | いすゞ自動車㈱ |
対象者 | 一般,自動車業界 |