2018年10月20日
産環協、資源循環技術・システム表彰 ブリヂストン子会社に経産大臣賞
産業環境管理協会(冨澤龍一会長)は、今年度の「資源循環技術・システム表彰」の経済産業大臣賞にブリヂストンの再生タイヤ事業子会社であるブリヂストンBRM(須藤克己社長、埼玉県加須市)を選出したと発表した。輸送事業者などタイヤ利用者が使用したタイヤを再生し、元の利用者に返す「自社台方式」を確立し、環境負荷やコストを低減したことを評価した。
資源循環技術・システム表彰は、廃棄物の発生抑制や再利用、再資源化に向けた特徴的な技術を表彰するもので、1975年創設。今年度の表彰には13件の応募があった。
ブリヂストンBRMは「使用済み(トラック・バス用)タイヤ再利用によるリユース事業」で受賞した。使用済みタイヤのトレッド部のみを削り取り、新たにトレッドゴムを貼り付けて加硫・圧着することで「リトレッドタイヤ」として再利用する技術。
同社では使用済みタイヤを回収する際に台タイヤとして再使用できるかを判定する検査・診断技術を開発。また、生産段階ではタイヤの特性に応じて二層構造のトレッドゴムを貼り付ける方法を開発するなど、新品タイヤと同等レベルの性能と品質を確保した。さらに、ブリヂストン製タイヤを使用者の中で循環させる自社台方式でリトレッドタイヤの販売量を増やした。
今回の表彰では産業技術環境局長賞としてホンダエンジニアリング(山本創一社長、栃木県芳賀町)など3社も選出した。
日刊自動車新聞10月16日掲載
カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
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主催者 | 産業環境管理協会 |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | 産業環境管理協会ホームページ 受賞リスト http://www.cjc.or.jp/cjc_news/30syshyo/h30_sys_hapyou.pdf#page=10 |
【経済産業省産業技術環境局長賞】ホンダエンジニアリング㈱ 複動金型及び製品ビードによるスクラップ削減
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