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2018年10月16日

内閣府と国交省、郊外型団地で自動運転実証 中距離移動を安定支援

内閣府と国土交通省は、2019年2月に郊外型住宅団地(ニュータウン=NT)で自動運転車の実証実験を実施する。

NT域内で住宅と駅、病院、商業施設などを往来する際、自動運転のバスやタクシーを使った場合の技術的課題や制約などを検証する。全国2カ所のNTで1週間程度の実験を行い、4月までに報告書をまとめる。丘陵地が多く、また住民の高齢化が進むNTで公共交通機関の自動運転の実効性を探り、将来のサービスイメージを構築する。

昭和40年代から50年代に大量供給されたNTは、急勾配が多い丘陵地での立地が多く、立体的に歩道と車道が分離していることが多い。また、住民の高齢化により徒歩での上下移動や自家用車の運転が困難になるなど、移動手段の制約が発生しつつある。
自動運転車の実証実験は、既存の公共交通機関がカバーしていない端末交通の移動を支援するとともに、NT内での日常生活に必要な中距離移動を安定的に支援するための課題を整理することを狙いとしている。
具体的には、ドライバーが運転を補助する「レベル2」か「レベル3」の自動運転車を使った(1)自宅周辺など数百メートル~1キロメートル程度の短距離移動(2)NT内施設や駅周辺など1~2キロメートル程度の短距離移動(3)NT内の複数施設と住宅エリアをつなぐ2~5キロメートル程度の循環移動―などを想定している。
実験では走行環境ごとに技術的な課題を抽出するとともに、「レベル4」も視野に入れた自動運転を実現した際の運用方法や効果、社会的な受容性、料金設定を含めた事業性なども検証する。

日刊自動車新聞10月12日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

内閣府、国土交通省

開催地 郊外型住宅団地(ニュータウン=NT)
対象者 自動車業界