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2018年10月16日

上期電動車販売 初のマイナス

2018年度上期(4~9月)の登録乗用車販売に占める電動車の販売台数は、前年同期比2・5%減の53万2628台だった。電気自動車(EV)が日産自動車「リーフ」の販売増で上期として過去最高を記録したものの、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)が量販車種の伸び悩みや新型車効果の一巡で減少した。

日本自動車販売協会連合会(自販連)が18年度上期の燃料別新車販売台数をまとめた。電動車の販売台数はHV、PHV、EV、燃料電池自動車(FCV)を合算したもの。15年からの統計開始以来、電動車の販売台数が上期としては初めて前年を下回った。

登録乗用車販売に占める電動車の販売比率は同0・1ポイント減の39・2%となった。ブランド別で電動車の販売比率が5割を超えたのは、ホンダ、日産、スズキの3社だった。
HVの販売では、燃料別新車販売台数の統計開始以来、上期としては初めて日産がホンダを抜いて2位となった。「eパワー」を搭載した「ノート」と「セレナ」の2車種が販売増のけん引となった。
スズキは17年12月に発売した新型車「クロスビー」の販売台数が純増。同モデルは上期に1万5666台を販売した。スバルは9月14日に新型「フォレスター」の「eボクサー」搭載モデルを発売したことで大幅に伸びた。輸入車もメルセデス・ベンツを中心にHVモデルの追加で増加した。

PHVの販売は、トヨタ「プリウスPHV」が新型車効果が一巡したことなどで前年と比べてほぼ半減した。一方で、三菱自動車は8月23日にマイナーチェンジした「アウトランダーPHEV」で販売を伸ばしたほか、ホンダは7月20日に同社初の市販PHVモデルとなる新型車「クラリティPHEV」を投入した。

EVの販売では日産「リーフ」が全体の約97%を占めた。全国の系列販売会社で1泊2日試乗キャンペーンを展開するなどの拡販施策が奏功して好調な販売につながった。

電動車の販売が足踏みした中、クリーンディーゼル車の販売は国産車、輸入車ともに好調に推移し、上期としての過去最高記録を更新した。登録乗用車に占める構成比も増加傾向が続いており、同1・1ポイント増の6・1%となった。国産車は3ブランドのみの展開だが、輸入車は12ブランド76モデルを数える。日本メーカー車の輸入車を除く外国メーカー車における上期のクリーンディーゼル販売比率は、23・1%で過去最高だった。

日刊自動車新聞10月12日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車販売協会連合会(自販連)

対象者 自動車業界