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2018年10月15日

JARC、ユーザー向け情報発信強化 リサイクル活動へ理解を

自動車リサイクル促進センター(JARC、中村崇理事長)がユーザー向けの情報発信活動を継続、強化している。6日に沖縄県那覇市で出展予定だった「県民環境フェア2018inなは」は台風25号の接近に伴い中止となったものの、今春以降、全国各地の環境関連イベントへの出展を続けている。今年度は2億6200万円の予算を確保。17年4月に新設した広報・理解活動推進室が中心となり、一般ユーザーに対する自動車リサイクルの理解活動を進めている。

JARCは16年9月に行われた「産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会自動車リサイクルワーキンググループ中央環境審議会循環型社会部会自動車リサイクル専門委員会」合同会議の結果を踏まえ、関係各所との連携を図りながら情報発信活動を強化している。

今年度は「地方ユーザーを意識しながら『点』での取組みを『面』へと活動の幅を広げ、ユーザーのために質の高い情報発信を積極的に取り組む」事業方針を掲げ、自動車メーカーや関係団体、事業者、自治体など自動車リサイクルに関連する関係者間の連携を進めている状況だ。

環境関連イベントへの出展は5月26・27日に行われた「地球環境イベント・かながわエコ10フェスタ2018」を皮切りに、6月23・24日に「環境広場さっぽろ2018」、7月28・29日に「体験と学びの環境博‐信州環境フェア2018」、8月25日に「環境都市まつやま環境フェア」、8月25・26日に「いしかわ環境フェア2018」、9月2日に「エコフェスタ2018」、9月1・2日に「第18回あきたエコ&リサイクルフェスティバル」、9月15日に「環境デーなごや2018中央行事」に出展。悪天候で中止にはなったものの、今月6日には「県民環境フェア2018inなは」に出展予定だった。

イベントではリサイクル料金の使われ方や成果などをパネルや動画で紹介。また、フロンやエアバック、シュレッダーダスト、鉄、銅、アルミなどを展示するコーナーも設け、来場者が自動車リサイクルを学べる場を提供している。
JARCではこのほか、将来の自動車ユーザーへの情報発信として自動車運転免許教習生を対象した活動も展開している。昨年度は運転免許学科教本にリサイクル料金の支払やその使途など、クルマ社会における自動車リサイクルへの関り方についてに掲載。今年度は「情報を分かりやすい内容に見直し、発信する」方針だ。

また、昨年度に初めて実施した学校教育と連動した情報発信も継続している。昨年度は小学生が自動車リサイクルの現場を見学し、壁新聞を作成。全国2万校の小学校に配付した。今年度も「小学生とその保護者に向けた情報発信の取り組みの質を高め、さらに幅を広げていく」としている。

日刊自動車新聞10月11日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日,社会貢献
主催者

自動車リサイクル促進センター(JARC)

対象者 キッズ・小学生,中高生,一般,自動車業界