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2018年10月15日

愛知県、5Gで自動運転実証実験 複数台が同時走行

愛知県は、2018年度に県内3地域で自動運転の実証実験を行う。予算として2千万円を計上し、県からの委託を受けてアイサンテクノロジーなど8社・1大学が実証に取り掛かる。一宮市では大量のデータを高速で送る次世代通信規格「5G」を使い、複数台の自動運転車を同時に走らせる試験を始める。愛知県は20年度に自動運転車を使った移動サービスの実用化を目指している。今年度はテスト地域をさらに絞り込み、より高度な技術試験に集中する。

愛知県は、山間部での有効な移動手段として自動運転技術を活用しようと、16年度から県内各地域で実証を始めた。アイサンテクノロジーに業務委託して、ベンチャー企業なども加わって試験を進めてきた。これまで培ったノウハウは、名古屋大学などが開発した自動運転用ソフトウエア「オートウェア」の改良などに役立てている。

17年度には10市町で実験を実施。幸田町の公道では、人が直接運転操作に関与しない自動運転「レベル4」相当の実証実験を全国で初めて行った。

今年度は、21市町村の候補の中から、豊橋市、一宮市、常滑市の3カ所を選んだ。実験に使う車は、従来のトヨタ自動車「エスティマ」に加え、自動運転システムを開発するティアフォー(武田一哉社長、名古屋市中村区)の4人乗り電気自動車「マイリー」や2人乗り「ロージー」も使用する。

一宮市では、大容量のデータを低遅延で送る5Gの有効性を確かめる。5Gを活用して、公道や閉鎖空間でエスティマ2台を遠隔操作しながら自動で走行させる。距離は1キロメートルで実証期間は約10日間。
愛知県から委託を受けて実証を行うのは、アイサンテクノロジーをはじめ、KDDIや名古屋大学など8社・1大学。

日刊自動車新聞10月11日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

愛知県

開催地 豊橋市、一宮市、常滑市
対象者 自動車業界