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2018年10月8日

〈西日本豪雨〉広島呉道路が全線復旧、アクセス改善、効率化アップ

7月の西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島呉道路が全線復旧した。管轄する西日本高速道路(NEXCO西日本、酒井和広社長)が9月27日15時、坂北~呉間を開通した。広島呉道路は広島市から坂町、呉市まで通る県内の主要高速道路。府中町にマツダ本社が存在することから、周辺には多くの自動車部品メーカー、物流事業者らが存在する。加えて、近隣には多くの自動車業界関係者が居住する。全線復旧でアクセス改善による物流効率化や業務能率アップが見込めそうだ。

7月の西日本豪雨による土砂崩れなどで広島呉道路、山陽自動車道は壊滅的な被害を受け、通行止めとなった。このため、7月初旬は呉市と広島市を結ぶ国道31号が慢性的に大渋滞していた。マツダを訪れる関係者や部品納入の物流ルートにも不都合をもたらしていた。

NEXCO西日本では復旧工事を急ぎ、山陽自動車道は7月14日に全線開通した。広島呉道路も段階的に開通区間を延ばしていき、今回で全線開通を実現した。同社では西日本豪雨で寸断された道路網を全て復旧させたことになる。JR西日本も山陽本線を9月30日に全線運転再開しており、豪雨災害からの復興が一歩進んだ格好だ。

広島市安芸区と呉市に店舗を展開するオールホンダ(ホンダカーズ呉中)の後迫崇史社長は「アクセスが改善することで顧客の利便性が向上する。現在は豪雨被害で崩壊した矢野店のスタッフが呉市まで通勤する。通勤時間が短くなり、疲労軽減による生産性の向上、業務効率のアップを期待したい」と話している。

日刊自動車新聞10月4日掲載

開催日 2018年9月27日15:00
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

西日本高速道路(NEXCO西日本)

開催地 広島呉道路
対象者 一般,自動車業界