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自動車産業インフォメーション

2018年10月2日

乗用8社8月実績、世界生産0.2%増

乗用車メーカー8社は27日、2018年8月の生産・輸出実績を発表した。8社合計の世界生産は前年同月比0・2%増の229万1092台となり、2カ月連続で増加した。

トヨタ自動車、三菱自動車、スズキ、ダイハツ工業の4社が前年を上回り、このうちアジアでの生産が好調なスズキ、ダイハツが8月としての過去最高を更新した。国内生産は一部メーカーが輸出向け台数を落としたものの、堅調な国内販売を背景に前年同等の台数実績となった。

海外生産の8社合計は、同0・2%増の163万2135台だった。8月として過去最高だったのはスバル、スズキ、ダイハツ。スズキはインド、ハンガリーで生産台数が増加、ダイハツは昨年インドネシアで発売した新型車効果などがあった。スバルは米国で新型「アセント」の生産台数が増加し、同5・5%増で2カ月連続前年を上回った。

その他のメーカーも中国での生産は好調に推移した。トヨタは6月に発売した「C―HR」などが貢献し同27・0%増だった。日産自動車は「シルフィ」の生産が伸びて同10・0%増と8月として過去最高を記録した。三菱自は中国の生産拠点で能力増強に向けた準備のために生産を2週間停止した影響で、同39・5%減だった。北米生産はトヨタや日産に加えて、6月末にメキシコのセラヤ工場が洪水で被災したホンダが前年実績を下回った。

国内生産の8社合計は、前年並みの65万8957台だった。三菱自が8月に大幅改良した「アウトランダーPHEV」の生産増などで同15・8%増となった。

輸出実績の8社合計は、4・5%増の35万5462台だった。トヨタは中国向けに「レクサス」の輸出台数が伸びた。ホンダは9月以降、欧州で発売する新型「CR―V」が日本からの輸出に切り替わることなどから同566・2%増と大きく伸ばした。日産は北米や欧州向けが減少し、25・3%減だった。

マツダは西日本豪雨によって国内生産や海外拠点への部品供給に影響が発生。グローバル生産、海外生産、輸出台数ともに2カ月連続で前年実績を下回った。

日刊自動車新聞9月28日掲載

開催日 2018年9月27日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車工業会

対象者 自動車業界