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2018年9月20日

ナンバー自動読取装置、初の街頭検査で成果 国交省、今秋に全国導入

国土交通省は14日に千葉県神崎町で、車検切れ車両を検出する「可搬式ナンバー自動読取装置」を使った街頭検査を実施した。同装置の本格運用は今回が全国初。2時間の検査時間中に746台の通過車両をチェックした結果、登録情報に異常がある2台を捕捉し、うち1台が車検切れだった。国交省では「検査と捕捉で好実績が挙がった」と評価しており、今秋には夜間や防水の性能を向上した新タイプの装置を10台導入して全国で運用を始める。国交省ではこうした取り組みを通じて、無車検運行車両の撲滅に向けて対策を強化する考えだ。

可搬式ナンバー自動読取装置は、通行車両のナンバープレートを読み取るカメラと、プレート記載の情報と登録情報を照合するパソコンからなる。パソコン内には約516万台の車検切れ車の情報を収録しており、瞬時に無車検車を判別できる。無車検と判断した車両は数十メートル先で警察官が停止させて検査エリアに誘導。検査エリアでは国交省の職員が車検証を確認して、車検切れを確認した場合には指導を行い、警告書を交付する。同時に車検切れ車の運行は道路交通法にも抵触するため、警察が違反として検挙する。

14日の検査は、国道356号沿いにある「道の駅 発酵の里こうざき」で実施した。捕捉した2台のうち1台は車検切れだったため、直ちに警告書を交付した。もう1台は未登録車両に他の車両のプレートを装着していたため、警察に引き渡した。
現地で取材に応じた国交省の秋本真利大臣政務官は「この装置は小さくて可搬式。実施場所を特定しづらく、車検切れ車両の撲滅に向けた抑止効果が期待される」と満足感を示した。
今回の街頭検査では、整備不良車のチェックも同時に実施した。9台を検査し、差し枠を付けたダンプカーなど5台に整備命令を発令した。

日刊自動車新聞9月18日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

国土交通省

対象者 自動車業界