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自動車産業インフォメーション

2018年9月20日

国交省、自動運転シミュレーション開発の評価方法確立へ

■確実な安全確保 審査を効率化
国土交通省は、自動車メーカーが自動運転車を開発する際に活用するシミュレーションのシステムに基準を導入するとともに、これを評価する仕組みを構築する。シミュレーションの手法に不具合があると、自動運転車の性能や安全性に障害が出る恐れがある。これを避けるため、国交省はシミュレーションすべき項目やシナリオなどを抽出して自動車メーカーに提供するとともに、それを守った運用がされているかをチェックする評価方法の確立を目指す。

自動運転車やその要素技術を開発するためには、さまざまな交通状況や使用条件、機器の作動条件などを考慮して、どのような場合でも確実に機器が制御され、作動・操作されるかを確認する必要がある。自動車メーカーでは実車を使った走行実験を繰り返して安全性を評価する一方で、多岐にわたる条件下での走行性能を確認するためにシミュレーションを用いるケースも多くなることが予想される。

国交省では、将来、量産・市販される前の自動運転車を審査するための基盤づくりの一環として、シミュレーションによる評価項目や走行シナリオなどに一定の基準を設ける考えだ。その上で、各社のシミュレーションシステムを評価する手法も確立して、審査に活用する。これにより、自動運転技術の安全性確保を確実なものにするほか、審査業務の効率化にもつなげる。

日刊自動車新聞9月15日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

国土交通省

対象者 自動車業界