2018年9月19日
台風21号による近畿地区整備業界被害、4府県で385件報告 一部に人的被害も
台風21号による近畿地区整備業界の被害状況が明らかになってきた。
7日夕方時点で近畿運輸局には4府県の整備事業者や新車ディーラーから計385件の被害報告があり、このうち136件が「整備作業ができない」などの理由で営業が不可能な状態にある。一部では人的被害も発生している。被害報告を出せていない地域もあり、近運局はさらなる実態把握に努める。
被害報告が届いたのは、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県の4府県。共通してシャッターの破損や屋根が吹き飛ぶといった強風での被害報告が多発した。被害範囲が広域にわたっているのも特徴的で、近運局も「今夏は近畿地区でも自然災害が続いたが、今回の台風の被害が範囲、件数ともに最も大きい」(自動車技術安全部)と見る。
被害報告が最も多かったのは大阪府の201件。このうち123件が営業不可との報告で、シャッターや屋根の破損に加え、ガラス割れも多かった。営業不可状態の事業者の中には、完成検査場の水没や停電の長期化を訴える報告もあった。
兵庫県からは82件の被害報告があり、このうち営業不可との報告は12件だった。阪神間では高潮の被害が目立ち、預かり車両や商品の水没、事業場への浸水も発生した。検査機器が水浸しになり、検査業務に支障が出る事態も生じている。
京都府からの被害報告は100件で、営業不可の事業者はいなかった。被害報告の大半は京都市以南からで、奈良県からの被害報告は2件で営業不可は1件だった。
日刊自動車新聞9月14日掲載
開催日 | 2018年9月7日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 国土交通省近畿運輸局 |
開催地 | 近畿運輸局管内 |
対象者 | 自動車業界 |