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2018年9月7日

〈北海道地震〉JAFに救援依頼多数

6日午前3時8分ごろ、北海道の胆振地方中東部を震源とする地震があり、北海道安平町で震度6強の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは37キロで、地震の規模(マグニチュード)は6・7と推定される。余震とみられる地震も相次いでおり、同庁が警戒を呼び掛けている。土砂崩れや家屋倒壊が多数発生し、死傷者が出ている。道内の全約295万戸で停電が発生した。

道や道警などによると、厚真町吉野地区で大規模土砂崩れが発生し、少なくとも家屋15軒が倒壊。9人が生き埋めとなり、また14人と連絡が取れていない。他にも同町内の5カ所で土砂崩れが起き、吉野地区以外の4地区で計16人が安否不明となっている。
道内で少なくとも120人が重軽傷を負い、札幌市でも家屋倒壊や液状化などの被害が出た。室蘭市では三菱製鋼で一時火災が発生した。

道内の全ての火力発電所が停止し、全約295万戸で停電が発生。復旧のめどは立っていない。道内の大半の信号機がストップしており、道警が不要不急の外出を避けるよう呼び掛けた。広域で断水も起きている。
JR北海道は、新幹線を含む道内の全線で運転を停止。国土交通省新千歳空港事務所によると、滑走路に異常はないが、ターミナルビルが水漏れなどで閉鎖され、6日の全発着便が欠航した。

日本自動車連盟(JAF)北海道本部によると、地震に起因するものとは確認できないが、震源地に近い安平町、むかわ町などからけん引依頼が増えているとし、札幌支部のロードサービス隊員とサービスカーを応援に派遣した。
停電により、災害対応型給油所などを除く給油所は営業していないため、全道的にガス欠の救援依頼が急増しているという。また、トヨタオートオークション北海道(千歳市泉沢)は、会場の壁など施設の一部が破損。6日の開催を見合わせた。

停電が広域に発生したため、道内のディーラーでは臨時休業の店が目立った。札幌市内では一部コンビニなどの店舗が一時閉店。電子式の駐車場が使えないため、路上駐車の車が目立った。ビルに入れず、入り口付近で待機する会社員の姿が多数あった。

日刊自動車新聞9月7日掲載

開催日 2018年9月6日
カテゴリー 交通安全
主催者

日本自動車連盟(JAF)

開催地 北海道
対象者 一般,自動車業界