2018年9月3日
EV充電の規格統一 日中、北京で覚書
電気自動車(EV)向け急速充電器をめぐり、日本と中国の業界団体が28日、次世代規格を統一する覚書を交わした。
世界最大の自動車である中国ではEVの普及に伴い、充電器の設置が進んでいる。両団体は日中規格の世界標準化に向け、他国に参加を促す。
覚書を交わしたのは、日本規格を策定する「チャデモ協議会」と、中国の「中国電力企業連合会」。同日に北京市内で式典が開かれ、チャデモの志賀俊之会長(日産自動車取締役)は「両国の協力関係が世界におけるリーダーシップにつながっていくことを期待している」と挨拶した。急速充電器の規格には日本のチャデモ以外に、中国のGB/T、欧米のコンポなどがある。関係者によると、世界標準を狙う欧米勢も中国と組むことを目指したが、中国は「技術的に信頼できるのは日本」と判断。日本との規格統一を決めた。
日中規格が世界標準となれば、日本で生産したEVをそのまま輸出できる。今後は新規格普及に向け、東南アジア諸国などに働きかけるほか、欧米勢の取り込みも視野に入れている。
日刊自動車新聞8月30日掲載
開催日 | 2018年8月28日 |
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カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
主催者 | チャデモ協議会、中国電力企業連合会会長 |
開催地 | 中国 |
対象者 | 自動車業界 |