2018年8月9日
国交省、貸切バスを覆面調査 昨年度に続き 法令順守を徹底
国土交通省は、観光ツアーバスなど貸切バスの法令順守状況を無通告(覆面)で調査する。
委託を受けた民間の調査員が実際にツアーバスに乗車して、休憩時間の確保やシートベルト着用案内の実施などを調査する。身分を明かさない完全な隠密調査で、これにより法令違反の恐れが確認できた事業者に対しては、後日、監査などを行う。
貸切バスを対象とした覆面調査は昨年度に続き2年目。調査回数は公表していないが、「前年度よりは増やす」(自動車局安全政策課)という。
国交省はすでに、旅行事業者などから貸切バスの運行管理に関する資格や知識を持つ事業者を調査員として入札で決定している。調査員が一般の利用者と同様、実際にツアーに申し込み、利用する中で調査を行う。
調査項目は、休憩時間の確保、シートベルト着用案内の実施と着用状況、交替運転者の交替状況、事業者名の車内外への表示など。
昨年も同様の調査を行った結果、3割の事業者で不十分な取り組みが発見されたという。さらに、2事業者で法令違反の恐れがあることを確認して監査を実施。うち1件では行政処分を実施、もう1件では行政処分に向けて手続き中としている。
日刊自動車新聞7月31日掲載
カテゴリー | 交通安全,白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 国土交通省 |
対象者 | 自動車業界 |