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2018年7月28日

〈西日本豪雨〉三菱自、被災取引先に代金前倒しで支払い

三菱自動車は24日、西日本豪雨で被災した取引先258社に部品の購入代金など総額109億円を前倒しで支払ったことを発表した。

支払い金額は全社一律で支払いサイトを問わず、17日に一括で行った。人的支援なども含めて購買と財務の両部門が一体となって、被災した取引先各社の業務復旧や経営支援に取り組む。都内で開いた決算会見で池谷光司副社長が明らかにした。

軽自動車などを生産する同社の水島製作所(岡山県倉敷市)は西日本豪雨による大きな被害はなかったが、倉敷市や総社市で部品など製造する中小の取引先各社の多くが被災した。池谷副社長は「2年前に(燃費データ不正問題で)大変ご迷惑をおかけしたにもかかわらず支えていただいた。恩返しとしてしっかりと支援していきたい」と語った。

水島製作所では従業員の安全確保や物流網の混乱などから一時稼働を休止したが、16日から通常稼働を再開した。岡崎製作所(愛知県岡崎市)は取引先の被災や物流網の混乱などで関西方面からの供給部品が滞ったため、SUV「エクリプスクロス」の生産を一時止めた。池谷副社長は、「生産停止分は代替生産や残業などで調整していく。部品については中国やインドネシアを含めた内外から調達先を確保しながら第2四半期以降、極力影響が出ないようにしたい」と供給網の復旧を急いでいることも明らかにした。

日刊自動車新聞7月27日掲載

開催日 2018年7月24日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

三菱自動車工業㈱

対象者 自動車業界