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2018年7月18日

1~6月販売、電動車 初の前年割れ

2018年上期(1~6月)の登録乗用車販売台数に占めるハイブリッド車(HV)など電動車の販売台数は、前年同期比7・6%減の59万3772台だった。

日本自動車販売協会連合会(自販連)が15年から燃料別販売台数の統計を開始して以来、半期ベースで電動車の販売台数が前年を下回ったのは今回が初めて。電気自動車(EV)は日産自動車「リーフ」をけん引役に販売を伸ばしたが、HVとプラグインハイブリッド車(PHV)が量販モデルの新車効果の一巡などで減少した。ディーゼル車は上期として初めて9万台を超え、過去最高だった。

18年上期の電動車の販売構成比も、前年同期と比べて0・7ポイント減の39・5%となった。統計開始以来、上期としてHV、PHV、燃料電池車(FCV)が初めてマイナスとなった。EVは2年ぶりに前年同期を上回り、上期として過去最高を記録した。
HVの販売台数が減少したのは、トヨタ自動車の「プリウス」と「C―HR」の新車効果が一巡したことが背景にある。両モデルは17年上期の車名別販売台数でそれぞれ1位と3位だった。日産は「ノートeパワー」の販売台数が減少したものの、18年3月に追加した「セレナeパワー」が販売を伸ばしたことで同社としては微減にとどまった。

EVは日産が17年10月に全面改良して発売したリーフが好調だった。完成検査問題の影響を受けて発売当初に予定していた商品プロモーションなど販促活動を自粛することになったが、同社における上期のEV販売台数としては過去最高を記録した。輸入車はテスラの販売台数が伸び悩んだことなどでほぼ半減した。

ディーゼルも堅調に推移して2年連続で増加した。上期として販売台数9万台の突破は初めてで過去最高だった。メーカー別で最も販売台数が多いマツダは、17年12月に発売したディーゼルエンジン(DE)搭載モデルの新型車「CX―8」の販売台数が純増となって全体を押し上げた。

輸入車は現在、12ブランド計66モデルのディーゼル車を展開しており、BMW、メルセデス・ベンツ、ミニとボルボが販売上位を占めた。日本自動車輸入組合(JAIA)によると、貨物車を含む輸入車販売台数に占めるディーゼル比率は22・3%で、半期としては過去最高記録となった。

メーカー別の電動車販売比率では、スズキが最も高く67・1%だった。次いで、日産65・3%、ホンダ55・1%、トヨタ44・7%と続いた。

日刊自動車新聞7月14日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車販売協会連合会(自販連)、日刊自動車新聞社まとめ

対象者 自動車業界